BIMと3DCADの違い
BIMと3DCADの違い
2012年1月21日土曜日
私が思うに、そもそも3Dを図面(2D)で仕上げてから作る物と考えてる方には、3DCADは説明のためのCGパースと思われてるようです。
そうなると、BIMなんてなんだか大変な仕事が終わってから新に作らないと行けない,余分な作業となります。
3DCADでも、二次元の図面を書いてから立ち上げる物ではなくて,最初から作っていく物でしたが、これが進化した(というより当たり前の形になった)物が、BIMともいえます。
BIMは、最初から属性を持った三次元で作っていき、必要なら二次元で表現する(三次元から二次元を作り出します)もので、その意味では3DCADとなります。但し今までの3DCADといわれてる物と大きく違うのは、このデータを使って他の色々なCADやシミュレーションソフトと連携できるということです。
今までの3DCADといわれている物は、そのソフトの中で完結するように作られていて、他とのやり取りに時点で同じソフトを使っていない限り、二次元として肝心の高さや属性情報が無くなってしまっていました。
結局、三次元オペレータが必要で、同じソフト内でないと役に立たないことに・・これがネックでした。
BIMは、三次元情報及び属性を、他とのやり取りが出来る、基盤的なソフトとして作られています。
つまり、壁ならどんな材料で、どんな構造で、どんな下地で、どのように出来ているか。三次元なので面積や体積を持っていますので,数量(どれだけ使われているか)がわかります。
つまり、金額や材料の耐久年数なども入れれば見積もりも出来るわけです。
(パソコン内の情報ですら変更があれば、瞬時に変更、合計等してくれます。)
この連携が取れるかどうかが、3DCADといわれていた物と、BIMといわれる物の違いと思われます。
BIMであれば、三次元で作られた建物の属性情報が無駄にならずに活用できる。
このデータで、風や熱解析等、今後出てくると思われる色々なシミュレーションに対応できる基礎となります。
活用するためには、3DCADではなくBIMでないといけないわけです。
----------------------------------------------------------------------------------------------------------------CAD:とはコンピュータエイドデザインの略、パソコンで図面を作る事と日本では思われています。
3D:は三次元(スリーディメンション)立体のことです。パソコンの中の模型のイメージでしょうか?
2D:は二次元 平面のことです。で、図面のこととして使われます。